アリコラム

匂い感受遺伝子を組み換えたら、社会行動が取れない個体になってしまった！

Trible et al. (2017)はCell誌（170:727-735）においてクビレハリアリ (Ooceraea biroi) を用いて遺伝子組み換えを行い、匂い感受遺伝子orcoをノックアウトしたところ、触角葉の形成不全が見られ、なんとまともにトレイルをたどれなかったり、社会生活になじめなかったりしたということだ。なんという可愛そうな実験をしたんだ･･･。また、クビレハリアリというのもずいぶんとマニアックなアリを使ったなぁ。

あー、確かに集団から外れた個体がいるねぇ。でも、これって恣意的に撮影できるけどね。

クビレハリアリでは触角葉の神経細胞が、orcoノックダウン個体で有意に小さくなっていることを発見しています。ショウジョウバエではそのような現象は見られず。